郵便局の愚鈍ぶりについて

ゆうパックが配達遅れで問題になっている。
東光寺でも影響をうけたので、以下に報告する。

●1、受講生のかたが東光寺の合宿でみなさんに食べてもらいたいと、先月5月12日に東光寺へ配達を依頼した島根県からのぶどうが13日になっても届かず、14日の月曜日、東大阪のパン工房で仕事をしているときに、ただいま奈良県桜井市の東光寺へ配達に来ましたと携帯へ転送電話がはいった。

普段なら郵便局は留守なら持ち帰って留守配達の書類を置いていくのだが、電話してきたのは生物であり、すでに配達指定日より3日も過ぎているので電話をかけてきたと思われる。この時点で配達遅れは常態化していたらしいが、なんのコメントも郵便局は出していなかった。このぶどうの配達は、受取拒否にしますと電話で応え持ち帰ってもらって、送ってくださった当人にその旨を電話で伝えた。まだ大丈夫だと思いますがと、送った主は電話で残念がったが、生物ですし、指定より遅れているので、痛んでいたら捨てなくてはならず、拒否して持ち帰ってもらったほうが責任を自覚させることになりますからと伝えた。

●2、写真の弘法大師は30年ほど前に私が制作した彫刻です。この作品は新居浜の萩生寺に依頼されて等身大のものを制作するための雛形である。新居浜へは先方の予算の都合などで樹脂製をお納めしたが、ブロンズ像の一体が後に平塚の宝善院へお祀りされることになった。この雛形は楽健寺パン工房に長年保存していたが、先月東光寺へ持ち帰り鋳物にするために分解してあった部分を取り付けて床の間においたが、これもブロンズにしようと、富山県高岡市の鋳物工場へ制作を依頼して7月1日木曜日に梱包してゆうパックで送った。着きましたらすぐ連絡するということだったのだが、電話もメールも入らないままだったので、話題になり始めた遅配にまきまれたかも知れないと、7月5日月曜日お昼過ぎに、パン工房から電話をかけてみると、つい今しがた配達されてきました、ということだった。7月2日には配達されるべき荷物で、それを5日に配達したことについては、郵便局からはなんの連絡も来なかった。とてもそこまで手が回らないパニックな状態なのだろうとは思ったが、郵便局が民営化したにもかかわらず、お役所感覚の融通の利かない柔軟さのない仕事ぶりにはバカバカしくなります。


 修行大師像 1971年 山内宥厳制作


●3、遅配問題ではありませんが、3月頃、ゆうメールの契約を郵便局の勧めでしました。ゆうメールは後払いの郵便で、80円の封書一通でも66円で集荷に来てくれるので、便利ですからとのことで契約して何度か利用したものの、封書一通をとりに来てください、と電話するのはいかにも自分が傲慢なことをしているような気がして愉快ではない。また差し出すたびにA4一枚の書類に明細を記載して一緒に渡し、翌日にまた別のA4用紙に明細を記載した書類に確認の印鑑をもらいにわざわざ局員がやってくるのである。

66円の封書一通の集荷と捺印のために、局員が二回も足を運ぶというのはこれはサービス過剰というか、サービス異常というべきか、理解に苦しむような仕事ぶりである。

クロネコに対抗して客を取ろうとする戦略のようだが、体制ができていないのを人力でなんとかできると思ってのことかもしれないが、いかにも頭の悪い官僚的な仕事ぶりで、最近はこんなことでつまらぬ思考を強いられるのはいやなので、切手をはってポストまで散歩することにしている。